花の女王 バラのストーリー
- atelierfelicidade3
- 2023年1月5日
- 読了時間: 3分
更新日:2023年1月6日

神話や伝説ではミステリアスなイメージを…
その形、香り、色ではロマンティックなイメージを…
ギリシャの女流詩人サッフォーが「花の女王」と讃えたバラ。
バラほど、伝説やロマンに彩られた植物はないように思います。
ルネサンス以降、神話画や物語絵など芸術品のモチーフとして語られ、描かれ…
多くの作品に今もその美しい姿を観ることができます。
神話では、愛と美と豊穣の女神 アフロディーテ(ヴィーナス)が生まれたと同時に白いバラが生まれ、

(ボッティチェリ 「ヴィーナスの誕生」)
瀕死の恋人のもとに走り寄った彼女の怪我から白いバラが染まり、赤いバラが生まれたとか…
(恋人の死を知ってアフロディーテが流した赤い涙で染まったとも)
アフロディーテをアトリビュート、象徴する花としても、バラは描かれています。
古代エジプトのクレオパトラは外交や美のツールとしてもバラを扱っていたり、ローマ帝国時代のネロ帝にも贅沢品として扱われたり・・・
太古から人々を魅惑し、愛されてきた花、バラ。
薔薇が芸術品のモチーフとしてよく登場するようになったのは、イタリアルネサンス期から後のこと。
その頃からバラの栽培も盛んになってきます。
そして、バラの発展に大きく貢献したのがナポレオン1世 第一公妃 ジョゼフィーヌ。

Empress Josephine in Coronation Robes (1807-1808) Musee national du Chateau Fontainebleau
(ジョゼフィーヌが身につけているジュエリーは、ショーメの前身であるジュエラー ニトの手によるもの)
マリー・ジョゼフ・ローズ・タシェ・ド・ラ・パジュリ…
本名からも・・・バラとの縁があるジョゼフィーヌ。
バラの魅力のとりこになったジョゼフィーヌは、マルメゾン離宮に広大なバラ園を作り、マリー・アントワネットゆかりの庭師や画家を雇い、世界中からバラを集め(そのコレクションは250種にも達していたそう)、人工授粉の方法を確立させ、バラを詳細に描かせ…
「バラの母」としても功績を残しています。
「花の女王」として君臨するバラ。
その地位の確立には、ジョゼフィーヌの純粋さ、情熱があったのです。
Color your days with Flower and Art...
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